売上アップ! 陳列方法から考える、最適なパッケージの選び方
パッケージを選ぶポイントは、デザインや素材、性能だけではなく、その商品がどのように店頭で陳列されるかというところまでイメージして選ぶことが大切です。
店頭と言っても、スーパーマーケットからコンビニ、道の駅など様々な店頭があり、いくら商品のパッケージデザインにこだわっても、陳列棚に合っていなければメインの場所に置くことが難しくなる可能性もあります。そうなると消費者の手に取ってもらえなかったり、目に触れてもらう機会が少なくなってしまいます。
今回は、陳列方法や内容物に合ったパッケージの選び方をご紹介します!
フック陳列
フック陳列はよくコンビニやドラッグストアで見かける陳列方法で、グミやチョコレートなど小袋でチャック付きのパッケージが多いことが特徴です。
吊り下げているので商品が見やすく、消費者の手にも取りやすい、在庫の確認がしやすいといったメリットがあります。
その一方で、陳列できる数が限られるといったデメリットもあります。
パッケージを作る際には、隣に吊られている商品と重なり合わないような大きさにする必要があります。また、フックが耐久できる重さと、商品の陳列数を考えてパッケージの大きさを決めなければなりません。多すぎず、少なすぎず、フックの耐重を考えたストック数を掛けられること。さらに手に取りやすい大きさとなると、意外とフック陳列は計算されてパッケージが作られていることに気がつくのではないでしょうか。
重さも配慮すると、飴やグミ、チョコレートといったお菓子がフック陳列されているのは必然と言えそうですね。
ゴンドラ陳列
ゴンドラ陳列は、ひとつの商品を棚に1〜3列ずつに並べて陳列していく、スーパーマーケットやコンビニなどで最も一般的に採用されている陳列方法です。
商品のフェイスを見せて陳列することができるので、一度に多くの商品を見比べることができ、商品を選びやすいといったメリットがあります。
しかし、商品が売れると手前に空きスペースができるので、商品補充や前出し作業などに手間がかかるのも事実です。また商品が陳列される棚の位置が低かったりすると商品を手に取ってもらいづらく、売上にも関わってくることがデメリットです。
ゴンドラ陳列をするパッケージは、他の商品に埋もれてしまわないように、インパクトのあるデザインにすることも重要です。
ショーケース陳列
ショーケース陳列は、商品をガラスやアクリルの透明ケースの中に並べた状態で陳列する方法です。ケーキ屋さんやカフェをイメージすると分かりやすいのではないでしょうか。
消費者が選んだ商品を、店員がケースから取り出して販売する形が一般的です。商品が汚れにくく、高級感を演出することができるというメリットがある一方で、商品陳列がしにくく、販売員が必要というデメリットもあります。
ショーケース陳列の場合には、商品を上から眺めるのか、それとも前面から眺めるのかによって、パッケージを選び分けるのがポイントです。基本的には商品をそのまま並べるか、透明なフィルムで包んで、魅せるディスプレイが多数です。
ステージ陳列
ステージ陳列とは、売り場の中にステージを作り、そこに商品を陳列する方法のことです。
足場などを使って2段、3段と高さを出して商品を魅せることで、売り場を一気に華やかにすることができます。お客様から見ても楽しく、手に取ってもらいやすいといったメリットがあります。
ステージ陳列をする際はパッケージを種類別に並べたり、色別に並べるなど、一緒に並べる商品とのバランスを見ながら目を惹きつけるようにすることがポイント。クリスマスツリーなど、商品以外のアイテムを使って季節感をうまく取り入れることも重要です。
しかし、店頭にステージを設置するだけのスペースが必要なことと、陳列に時間がかかるというデメリットがあります。目につくところに配置されるため、戻された商品を綺麗に並べる手間もかかります。
自立したパッケージだけでなく、デザインが目立つパッケージ、変わった形のパッケージなどを配置するのがオススメです。
平台陳列
平台陳列はテーブルやワゴンなどの平らな台に陳列する方法です。店舗入り口付近のスペースに置いたり、あえてレジへの導線においてみたり、人があまり通らない売り場へ誘導するような場所に置いたりと目的に応じた場所に置くことができます。
基本的にお客様に足を止めて見てもらうために設置する陳列棚のため、四方から目を引く商品を置く必要があります。大量陳列にも適している方法なので、新商品や季節商品などのテーマ性のあるもの、ついで買いを促す商品などを陳列すると良いでしょう。
投げ込み陳列
投げ込み陳列とは、商品をワゴンやカゴなどに投げ込んだように陳列する方法です。
無造作に大量に並べることで、ボリューム感を出したり、お買い得感を訴求するのにスーパーマーケットやコンビニ、ドラッグストアなどでよく採用されています。
また小さめの商品をバスケットやカゴなどに入れる陳列方法もよく採用されます。こちらはボリューム感を出すというよりも、種類ごとに分けることで消費者が商品を選びやすいというメリットがあります。入れる容器によって商品の雰囲気を変えることができるので、季節感を出したり、売り切りたい商品などを目立たせるといったこともできます。
こうした陳列には小さめのパッケージで見やすくまとめるのがオススメです。
まとめ
お菓子となると、限られたスペースの中でどのように陳列して商品を見せていくかはとても重要です。今回紹介した陳列方法以外にも様々な方法があるので、ぜひパッケージと合わせて商品作りの参考にしてみてくださいね!
「オリジナルパッケージ.com」では、既製品パッケージからオリジナルパッケージの新規製作、リニューアルまでデザインも含めて幅広く対応しています。
ディスプレイ次第でパッケージの良し悪しも変わってきます。統一されたデザインはブランド力の普及にも役立ちます。商品がより魅力的になるように、どんな場所に陳列されるかを考えたパッケージ製作を行いましょう。
最後まで覧いただきありがとうございました!