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食品の劣化を防ぐ、ガスバリア袋の魅力

パッケージ選びの際、食品の美味しさや食感の継続をどこまで求めるかは重要です。そのためにガスバリア機能をつけるか、つけないか、というのはパッケージ選びの基準の一つになります。しかし、一言にガスバリアと言ってもそのフィルムの種類は様々で、内容物に合ったものを使用する必要があります。

今回はそんなガスバリアとは何か、どんな種類のフィルムがあるのかをお伝えします。

ガスバリアって何? どんなことができるの?

アルミ蒸着袋のパッケージ

ガスバリアとは、空気中の酸素や窒素、二酸化炭素、水蒸気などの気体の透過のしにくさのことをいいます。食品の劣化に関して酸素が与える影響は非常に大きく、ガスバリア性のあるフィルムを使用することでそのダメージを最小限に抑えることができます。

食品や医薬品の鮮度保持・品質に大きく影響しており、私たちの生活に欠かせないパッケージ機能のひとつになっています。

ガスバリア機能のある袋と、そのほかの袋の違い

ガスバリア機能の袋と、そうでない袋の違いは、目に見えない穴の有無にあります。ガスバリア性がないフィルムを使用した袋は、目に見えない穴から少しずつ空気中の酸素などが入り込み、内容物は外的要因を受けてしまいます。内容物の香りなどもその穴を通して抜けていくため、味の感じ方にも変化が現れやすくなります。

それに比べ、ガスバリア機能を持った袋はフィルムを組み合わせて、目に見えない穴を防いでいます。そのため外的要因を受けにくく、劣化の進行を遅らせることができます。また内容物の香りを閉じ込めることができ、味わいを保ちやすい特徴があります。

ガスバリア機能があった方がよい食品

マカロンとフィナンシェ

ガスバリアの機能がある袋に脱酸素剤を使用して、袋の中を脱酸素状態にすることで、食品の劣化を防ぐことができます。

・クッキーやカステラなどの油分の多い菓子(酸化対策)
・まんじゅうやどら焼きなどのふんわり、しっとりした半生菓子(防カビ)
・抹茶を使用したお菓子(変色防止)
・コーヒーやお茶(酸化防止)
・ナッツ類(酸化防止、虫害防止)

ガスバリア機能のある袋は密閉されていて、脱酸素状態になっていることで効果を発揮します。その一方で、一度開封したら酸素を取り除く効果は無くなるので注意が必要です。

ガスバリアフィルムの種類

ガスバリアの性能があればどんなフィルムでもいいという訳ではなく、それぞれの食品に合ったものを使う必要があります。ここではよく使用されている3種類のフィルムを紹介します。

バリアOPP

高い防湿機能と透明性を持つOPP(2軸延伸ポリプロピレン)に、ガスバリアの性能を合わせた素材です。和・洋菓子の両方に幅広く使用されています。脱酸素剤や乾燥剤などと一緒に入れることでその機能をさらに向上させることができます。

オリジナルパッケージ.comでは、バリアOPPを使った既製品パッケージをご用意しています。使いやすい透明袋から、柄の入ったものも多く取り揃えているため、既製品でもおしゃれなパッケージをつくりやすいのが特徴です。

オリジナルパッケージ.comのバリアOPPパッケージのご紹介

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バリアナイロン

ガスバリア性に加え、耐衝撃性、耐摩耗性など強度に優れており、柔軟なコシが特徴です。防湿性がないため、カステラやどら焼きなどの半生菓子や、水分の多い食品などに広く使用されています。

オリジナルパッケージ.comのバリアナイロンパッケージのご紹介

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アルミ(アルミ箔・アルミ蒸着)

アルミ蒸着袋を使ったナッツのパッケージ

アルミ箔は保存する上で最上クラスの機能を持った素材です。ガスバリア性に加え、防湿性、保香性、遮光性もあるため、コーヒー豆やお茶などによく使用されています。袋はもちろん、チョコレートなどの銀紙としてフィルムでも使用されています。

またアルミを高温で蒸発させてフィルムの表面に付着させる表面処理をアルミ蒸着と言います。アルミ箔には劣るものの、ガスバリア性、防湿性、保香性、遮光性などの効果があります。

オリジナルパッケージ.comのアルミ蒸着パッケージのご紹介

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美味しさをもっと長持ちさせる、鮮度保持材

ガスバリア袋の特徴は外気と遮断することにあります。そのため、袋の中の空気をある程度コントロールすることができます。ここではそのために必要な2種類の鮮度保持材を紹介します。

乾燥剤

乾燥剤

シリカゲルなどの乾燥剤は、空気中の水分を吸収し乾燥状態を維持してくれます。水分を含むと品質が落ちるせんべいやクッキーなど、パリパリ、サクサクした食感の商品に使用します。

乾燥剤はバリア性のある袋に限らず、防湿性のある袋でしたらその効果を得ることができます。

脱酸素剤

脱酸素剤は半生菓子などの水分を多く含んだしっとりした食品やコーヒー豆やお茶、ナッツ類などに使用されます。密封した袋の中の酸素を吸収し、カビの発生を防いだり、酸化や変色、虫害などを防ぎます。

クッションの役割も担う、ガス充填

ガスバリア袋を閉封する際、酸素の代わりに窒素や炭素など、食品の劣化を防ぐガスを入れることをガス充填といいます。それぞれの食品に適したガスを使用することにより、本来の風味をより長く維持しながら、品質や形を守ることができます。

ポテトチップスと袋

特にポテトチップスなどのスナック菓子は、ガスを入れて袋を膨らませることで、クッションのように内容物を衝撃から守る役割も担っています。

ガスバリア機能の必要性を考えて最適なパッケージ選びを

お菓子の美味しさをしっかりと守ってくれるガスバリア袋。機能性も高い分、少しコストもかかってしまいますが、物によっては賞味期限を延ばすこともできるので、フードロスを減らすという考え方もあります。

オリジナルパッケージ.comでは内容物を想定し、目的に合った機能的なパッケージ選びをお手伝いいたします。

どんなパッケージが商品に合うのかわからない、予算に合わせて最適な乾燥剤なども一緒に提案してほしいなど、お気軽にご相談ください。

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