ORIGINAL PACKAGE.com

包装資材のデザイン
印刷・販売・製作

パッケージ豆知識

素材

アルミ蒸着フィルム

おいしさを閉じ込める秘密。パッケージに使われるフィルムのラミネート

食品パッケージは、デザインで商品の魅力を伝えるのはもちろん、おいしく安心・安全に食べてもらうために内容物の衛生面を保つなどの機能も求められます。そのようなパッケージの製作に欠かせないのがフィルムのラミネートです。

私たちが美味しいと感じる背景には、様々なパッケージへの挑戦と、それを実現するラミネート技術があります。

今回はそんなラミネートの技術をご紹介します。

ラミネートってどんな加工なの?

ラミネートされたメニュー

ラミネートの意味は、貼り合わせることです。ラミネートと聞くと、紙や写真などを専用のフィルムで貼り合わせたりすることを想像される方も多いと思いますが、食品パッケージでは異なる機能のフィルムを貼り合わせることを意味します。

実は1枚に見えるフィルムでも、異なるフィルムが貼り合わされて作られているのです。これはお菓子に限らず、食品全般からサプリメントや薬などにも使われるパッケージの基本です。このラミネート加工は私たちの生活に欠かせない技術のひとつになっています。

ラミネート加工の特徴

最近クラフト紙のパッケージを目にすることが多くなったと感じます。一見食品には使えないような素材なのに、不思議だと思いませんか?同じようにアルミも当たり前にレトルト食品で使われていますが、ボイルできるのは熱に強いフィルムでラミネートされているからです。

また、パッケージのデザインで使用するインクが中の食品と直接触れることがないのもラミネートされているからです。

このように、異なるフィルムを貼り合わせ、お互いの長所を活かしつつ、さらに短所を補って防湿性、遮光性、ガスバリア性など、食品包装に様々な性能を加えられることがラミネート加工の役割です。そしてこの加工がされたフィルムをラミネートフィルムと言います。

ラミネートフィルムの基本構造

フィルムを貼り合わせることで様々な力を発揮するラミネートフィルム。ラミネートフィルムの基本構造を簡単にご紹介します。

プラスチックフィルムを巻き取る機械

パッケージのほとんどのフィルムがラミネートされたもので作られていますが、大きく表基材とシーラント基材の2層で構成されます。機能性を高めるために中間基材を挟んだ3層や4層で構成されるものもあります。

ラミネートフィルムの構造

1.表基材
2.中間基材
3.シーラント基材

それぞれの層で役割があり、特に目立つ表基材にはパッケージとしての見栄えが求められます。印刷表面に優れた光沢や耐摩擦性が必要なことはもちろん、耐熱性や耐水性などの機能を持たせることもあります。OPP、PET、ナイロンなどがよく使用されますが、パッケージの質感を変えるクラフト紙や和紙などを使用する場合もあります。

中間基材には中身の食品に合わせて、機能を高めるためのフィルムが使用されます。酸素や水蒸気、光などを遮断する目的でアルミなどがよく使用されます。

最下層のシーラント材は、袋状にするために加熱圧着できるフィルムです。内容物の種類や重量などからCPPやLLPEなどを使い分けます。

ラミネートの種類

ラミネートフィルムを使用したパッケージ

ラミネートは主にドライラミネート、無溶剤ラミネート、押し出しラミネートの3種類があります。フィルムの種類や求められる性能などによって使い分けています。

ドライラミネート

溶剤で希釈した接着剤を使用し、熱圧着して貼り合わせる方法です。接着強度に優れていて、耐熱性が求められるレトルト食品などにも使用されます。

無溶剤ラミネート

溶剤で希釈する必要のない接着剤を使用する方法です。使用する接着剤の量も少なくて済むほか、においも少なく、CO2の排出が少ないなどの点から、環境にやさしいラミネート方法と言えます。

押し出しラミネート

熱で溶かした樹脂を押し出し機でフィルムの間に挟み込み、冷却して貼り合わせます。ドライラミネートに比べて高速でラミネートすることができるため、コストメリットに優れたラミネート方法です。

ラミネートフィルムを使ったパッケージ

オリジナルパッケージ.comでは、このようなラミネートフィルムを使用した既製品を取り揃えています。機能性だけでなく異素材を組み合わせられるデザイン性の高さもラミネートの魅力のひとつです。和紙を使用したものや、近年人気の高いクラフト紙のパッケージなどもご用意しています。

ここでは機能性とデザイン性も兼ね備えた、「アルミ蒸着フィルム」と「レーヨン雲流紙」を使用したパッケージをご紹介します。

機能の高いアルミ蒸着フィルムのパッケージ

パッケージとして機能が高い素材のひとつに、アルミ蒸着フィルムがあります。ラミネートされたフィルムの中でもアルミ蒸着フィルムを使用したものは、ガスバリア性だけでなく遮光性も加えることができます。片面の使用であればその光沢から華やかな印象を与えることも可能です。

アルミチャック付袋一覧はこちら
AS銀チャック袋一覧はこちら
PJXチャック付き袋一覧はこちら
VCZチャック付き袋一覧はこちら

レーヨン雲流紙を使ったパッケージ

和紙のようなレーヨン雲流紙を漉き入れた白柄のパッケージもあります。レーヨンはパルプの再生繊維で、光沢があり、柔らかく滑らかな感触を保ちながら、強度も高いという特性をもっています。こちらもプラスチックと異素材の組み合わせになっており、ラミネートの加工技術があるからこそ食品に使えるフィルムです。

レーヨン雲流紙が使用されたパッケージは、レーヨン特有のしなやかさ、発色の良さ、光沢感などから、デザイン性が高く高級感が出ます。

雲流柄袋一覧はこちら

ここで紹介した既製品パッケージのほかにも様々な機能とデザインを持ったパッケージをご用意しています。内容物に必要な機能のあるパッケージを選んで、より良い商品づくりに役立てていただけると嬉しいです。

そのほかの機能性既製品パッケージはこちら

ラミネートが広げるパッケージの可能性

フィルムのラミネートは、機能を持たせるだけでなく、様々な素材を貼り合わせることでデザイン性を高めることもできます。この記事を通して、組み合わせ次第でパッケージの可能性がぐっと広がることを知ってもらえると嬉しいです。

オリジナルパッケージ.comでは既製品はもちろん、オリジナルでパッケージを製作したいというご要望も承っております。内容物に合わせた機能を持ったパッケージのご提案も可能です。

ぜひお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら

一覧に戻る

創業60年。
パッケージのプロフェッショナル達が
様々なデザインのオリジナルパッケージを
製作・販売いたします。

当社は1959年創業以来、お菓子のパッケージを中心に、包装資材全般を取り扱っております。
種類豊富な既製品の販売、オリジナルパッケージやシールの製作など、
お客様のご希望に合わせたパッケージを提案いたします。

お見積もり依頼