パッケージにワンランク上の高級感を与える「マット加工」を使用したパッケージ
お菓子のパッケージのフィルムには、様々な表面加工が施されています。表面加工には傷防止など機能面を強化する目的もありますが、デザイン性の面からパッケージの魅力を高めるため加工が施されることもあります。
そんな表面加工の中から、今回は高級感や落ち着いた雰囲気を演出するのに適した「マット加工」についてご紹介します。
表面加工の役割
フィルムの表面加工とは、言葉の通り表面に加工を施すことです。下の表に示すように、表面加工には目的に応じた様々な種類があります。
パッケージの表面加工は、主に機能面、デザイン面の2つの点に寄与します。
機能面
インクや粘着剤等とのくっつきをよくする、インクが他にうつって汚れてしまうことを防ぐ、素材の表面を傷から守るといった点があげられます。
デザイン面
今回ご紹介するマット感をはじめ、質感を出す加工がよく使用されます。パッケージのフィルムにアクセントが加えられ、個性を高めることができます。
マット加工とは?
艶消し加工とも呼ばれます。フィルムの面をザラザラにして光を乱反射させることで、見た目をマット調に変えています。艶を消すことでしっとりとした落ち着いた印象を与えることが可能です。手ざわりの質感が変わるだけでなく、素材同士の貼り付きを防止できるというメリットもあります。
ただし光沢を消している分、光沢のあるものに比べて傷が目立ちやすかったり、中身が多少見えづらくなるといったデメリットもあります。
様々なマット加工の方法
マット加工とは、簡単にいうとフィルムの艶を消すことですが、その方法はたくさんあります。
代表的なものとしてはコーティング、練り込み、エッチング、サンドマットがあげられます。また、フィルムに加工を施すのではなく、印刷によってマット感を出す方法もあります。どの方法も一長一短あり、目的や用途に応じて多様な手段が用いられています。
コーティング
フィラーを含有させた合成樹脂をフィルム表面にコーティングする加工方法。幅広い光沢コントロールができることが特徴です。
練り込み
樹脂層にフィラーを練り込んで製膜する加工方法。フィルム自体にフィラーが練り込まれているため、ラミネートをした後でもマット感が損なわれにくいのが特徴です。
エッチング
フィルム表面にアルカリ等薬液による処理を行い粗面構造を形成する加工方法。化学的にパターン形状を作り出すことができるため、滑らかな粗面構造となるのが特徴です。
サンドマット(サンドブラスト)
細かい砂をフィルム表面に打ち付けて凹凸にする加工方法。有機溶剤を使用しないため環境にも優しい点が特徴です。
マット印刷
ここまで紹介したマット加工はフィルムにマット加工を施したものですが、印刷でマット感を出す方法もあります。印刷のため、部分的にマット加工をできることが特徴です。
マット加工がよく使われる場面
マット加工は何よりもその独特な質感が特徴です。お菓子のパッケージでは、前述している通り、しっとりした質感を活かした高級感のあるパッケージでよく使用されます。
お菓子のパッケージ以外で身近なものとして、ラベルにもよく使用されます。表面が凹凸になることにより印刷や筆記がしやすくなるのが理由です。
マット加工を活用したオリジナルパッケージ.comおすすめパッケージ
高級感や落ち着きを醸し出すことができるマット加工のパッケージ。オリジナルパッケージ.comでもサイズ・色・素材感の異なるマット加工されたパッケージを数多く取り揃えています。
ここではマット加工が施されたおすすめの既製品パッケージを紹介していきます。
シンプルながらもニュアンスが出せる無地合掌袋
無地のシンプルな袋でも、マット加工されたフィルムを使用することで高級感がアップします。マット加工により透明色が少し白くくすむので、曇った風合いと和菓子が良く合います。
おしゃれなクラフト紙柄をマット印刷で再現
近年クラフト紙を使用したパッケージの人気が高まっています。オリジナルパッケージ.comのクラフト紙柄パッケージは、プラスチックのみで製作されているため、リサイクルがしやすいという点で環境に配慮した製品となっているのが特徴です。
特にポイントとなるのは、表面にマット印刷を施している点です。フィルムに柄を印刷しただけでは表せないクラフト紙の風合いや手触り感を、マット印刷により見事に再現しています。
ビタミンカラーもマット印刷で上品に
人目を引くビビッドなカラーを取り入れたいけれど、高級感や品も欲しいという場合には『ダブルカラーチャック付スタンド袋』がおすすめです。特徴的なのはその色遣い。黄色やオレンジ、黄緑のビタミンカラーを取り入れながらも、マット加工をしているためにしっとりと品のある仕上がりになっています。
スタンド袋でディスプレイのしやすさもあり、またリバーシブルなので表裏を入れ替えれば手軽に変化をつけることもできます。
和柄もマット加工でさらにシックな印象に
和柄が印刷された『和みガゼット』シリーズもマット加工が施されています。個性的な柄でも、マット加工が入っていることにより、シックな印象になっています。デザインが入っている部分にだけマット加工がされているため、内容物をしっかりと見せることができる点もポイント。
ガゼット袋だけでなく合掌袋のタイプもあり、商品展開がしやすいおすすめのシリーズです。
マット加工でパッケージにオリジナリティを
パッケージの強度をあげたりデザイン性を高める役割がある表面加工。その中でもマット加工は特にデザイン面に大きく寄与します。透明な袋でもマット加工にするだけで手軽に高級感を醸し出すことができますよ。カラフルなパッケージにしたいけれどシックな印象もほしい場合なども、マット加工されたパッケージを使うのがおすすめです。
オリジナルパッケージ.comではマット加工のほかにも様々な表面加工を用いたパッケージを展開しています。希望に合う機能やデザインをご相談していただければ最適なパッケージをご提案できます。ぜひ一度お問合せください。