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パッケージの基本②:パッケージの顔にもなるシールの基本知識と重要性

パッケージにおけるシールは、商品の顔となるロゴやブランド名が入ったもの、責任票、封止め、開封防止など様々な用途に使用される重要なパーツです。ポップのように部分的にのりを施したものもあります。

少し専門的な知識を持っておくと既製品の購入や、オリジナルで製作する際に、シールをうまくパッケージに活用できるのではないでしょうか。

今回はそんなシールについて、その魅力と重要性ご紹介します。

また、この記事はパッケージの基本知識として3本シリーズでお届けする2本目です。ぜひ『パッケージの基本①:パッケージの第一選択肢「OPPパートコート袋」って何?』もご覧ください。

商品の顔となる、シールのメリット

商品ブランドを作り込んだり予算がある場合は、最初から印刷のパッケージを作ることもあるかもしれませんが、多くの場合は透明の袋にシールを貼ってパッケージを作るところから始まるのではないでしょうか。

まさにパッケージ作りのはじめの一歩と言えるシール。ここからはさらに詳しくシールの魅力をお伝えします。

誰でも簡単にオリジナルパッケージを作れる

シールを袋に貼るだけでパッケージとして完成するので、手軽に商品作りができます。パッケージの形が変わっても、同じシールを貼れば商品のサイズ展開も簡単にできます。

味違いの商品を展開する場合も、それぞれの味のシールを貼ればバリエーションを増やせます。季節商品などもシールを貼れば簡単に作ることができる点もポイントです。

小ロット・多品種で、短期納期の製作が可能

シール印刷機

シールのメリットは、小ロット・多品種で製作できることです。内容にもよりますが、発注から1週間程度で製作され、手元に届きます。

低コスト低リスクの嬉しいパーツ

シールは印刷されたパッケージに比べて、低コストで低リスクです。パッケージデザインが変わったり、商品が廃盤になってしまった場合でも、パッケージを一から作り直す必要がなく、また小ロットから製作できるため、印刷されたパッケージよりも在庫を抱えず済みます。

パッケージの雰囲気を変えるシール素材

シールは紙やプラスチックなど様々な素材で作ることができ、商品の雰囲気に合ったものを使用することができます。

紙の場合、艶のない上質紙か、艶のあるミラーコート紙が多く使用されます。高級感を出す場合、金銀のホイル紙、和紙、クラフト紙を使用することもあります。パッケージの多くはプラスチック素材が多いため、紙シールによる異素材の組み合わせがおしゃれに見えたりします。

また、プラスチック素材を使うとデザインによってはおしゃれで洗練された印象になります。PETやOPP、耐水性があり紙のように見えるユポ紙などが多く使用されます。

シールをパッケージに使用するデメリット

手軽にパッケージを作るには魅力的なシールですが、その一方でデメリットもあります。

シールを貼る作業が発生する

シールは印刷と違って、どうしても貼る作業が発生していしまいます。袋代にプラスして貼り工賃がかかってしまうため、その分の貼り工賃を加味すると、数量によっては必ずしもシールのパッケージが安いとは言い切れません。

また、手作業でシールを貼る場合は、シールが斜めになってしまったり、埃などのゴミが入ったりしてしまうこともあります。そのため、デザインや素材にもよりますが、シールを使うと良くも悪くも手作り感のある商品になります。

シール単価を考えた発注をする必要がある

パッケージにかかるコストは商品単価に乗ってしまうため、シールの製作コストも加味しなくてはなりません。

シールは極端に言えば100枚でも製作することができます。しかし、500枚作っても1000枚作っても大きく値段が変わらなかったりします。それは印刷にかかる工程や手間が同じだからです。そのため、大量に作る方がシールの1枚単価が安くなります。

しかし大量に作るとそれだけ在庫を抱えることになり、場所の確保や管理方法なども検討する必要が出てきます。特にシールは月日が経つと、紙が変色したりすることもあり、使用が難しくなることもあります。

コストを抑えるために多く発注したい部分ではありますが、シールの管理や品質担保のため、発注する枚数のバランスを考える必要があります。

シールに必要な粘着強度

パッケージに使用されるほとんどのシールは「一般強粘」という粘着強度が適応されています。この強度があれば、紙やプラスチックフィルムなどには問題なく使用することができます。

しかし接着面がザラザラしていたり、和紙などの凹凸があるものに貼り付ける場合は、より粘着力の強い「強粘着」が採用されます。シール自体が少し分厚くて硬さもある素材だったり、星形のように角が多いものだったりする場合は、剥がれにくい粘着強度はもちろん、接着面との適応性も考えたものが使用されます。

取り扱い注意シール

また剥がす前提で使用される場合は、弱粘着を選択することもあります。荷札など、きれいに剥がしたい場合に多く使用されます。

シールの印象が売上を左右する? マーケティングに与える影響

販売する場所に合わせて、シールか印刷されたパッケージにするかを使い分けることも重要です。

街のお菓子屋さんや、地域のお土産屋さんなど場合は、シールの方がパッケージとして商品価値が高く見え、人気になりやすい傾向があります。なぜなら、シールは印刷されたパッケージよりも人の手の温もりを感じられる、手作り感を演出できるパーツだからです。

地域の人が作っている地元の商品、といった印象を与えることができるため、お土産屋さんのような場所では好まれる傾向があります。

道の駅などに置かれるシールを使用したパッケージ

一方で、印刷されたパッケージはスーパーなどの一般流通に乗っていることも多く、企業として信頼価値が高い印象を受けやすい傾向にあります。そのため、一般的に商品が安定的に売れるようになると、シールから印刷にパッケージを切り替えることもあります。

印刷パッケージ

しかし、同一商品であっても「シールから印刷に切り替えたら売上が下がってしまった」という話も聞きます。

特に地域で愛着を持つ人が多い商品などの場合、印刷パッケージになることで、シール特有の温かみがパッケージからなくなることを残念に思う人もいるかもしれません。

そうした意見を受けてシールに戻すのか、印刷パッケージのままとするかは、商品をどのように育てていくかで判断が分かれます。

パッケージ専門店ならではのシール

パッケージ専門店のシール商品は、一般的に販売されている商品と同じように見えますが、実は細かいとところまで気を遣って作られています。

例えば、蓋止めのシール。作業がしやすいように、背割れが入って剥がしやすくなっていたりします。

背割りの入ったシール

シールはパッケージのメインになるものが多くありますが、安心して手に取ってもらえる商品にするための縁の下の力持ちでもあります。手作業になるからこそ、作業効率が上がるように細かいところまで配慮されています。

シールを活用して、魅力的なパッケージを作ろう!

商品の顔となるため、影響力が大きいシール。デザインはもちろん、パッケージに合った素材選び、粘着強度、大きさなど細やかなところまで検討する必要があります。オリジナルパッケージ.comでは、どんなイメージがあるのかを伺い、デザイン、素材、色味、ロット数などをご提案しています。

また、封止めや季節品などの既製品シールも取り扱っています。ロゴのシールだけ製作してそのほかは既製品シールを使いたいといった要望にも柔軟に対応しています。ぜひお気軽にお問合せください。

今回の記事が、シールに対する知識を広げ今後のパッケージ作りのお役に立てれば幸いです。

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